曹 洞 宗 の 起 源
曹洞宗はお釈迦(しゃか)様より歴代の祖師(そし)がたによって伝えられてきた正伝(しょうでん)の仏法(ぶっぽう)です。
曹洞宗は今から約800年前、鎌倉時代に高祖(こうそ)道元禅師(どうげんぜんじ)が我が国に伝え、ゆるぎない基礎をきずかれました。その後、四代目の太祖(たいそ)瑩山禅師(けいざんぜんじ)が一層盛んにされました。
両 祖 さ ま
曹洞宗では宗祖とよばれる方をお二人たて、「両祖さま」とお呼びしています。
お一人は、高祖承陽大師である永平道元(えいへいどうげん)禅師。
もうお一人は、太祖常済大師である瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師です。
両 本 山
曹洞宗は2つの大本山があるのが特徴です。
この2つの大本山を私たちは「両本山」と呼びます。
1つは、福井県吉田郡永平寺町にある「永平寺」。
1244年(寛元2年)に道元禅師が傘松峰大仏寺(さんしょうほうだいぶつじ)としてひらかれ、のちに吉祥山(きちじょうざん)永平寺と改められました。
もう1つは、神奈川県横浜市鶴見区にある「總持寺」。
1321年(元亨元年)に、石川県にあった諸嶽(もろおか)寺を瑩山禅師が諸嶽山總持寺(しょがくざんそうじじ)と改めたのに始まります。
その後、明治時代の焼失を機会に横浜市に移転されました。